<6月30日(金)>
「今日の出来事」
●??

「今日のお休みBGM」『』(:)


<6月29日(木)>
「今日の出来事」
●ワーナーから出るコンピCD『R35』の曲目解説、追加、変更分を数曲書き、その後は....?

「今日のお休みBGM」『』(:)


<6月28日(水)>
「今日の出来事」
●6月ももう 残すところ後3日。各種締め切りが迫ってきているのでより仕事もモードにスイッチしなければなりません。幸いにも(?)足の調子が今一つなので、飲み会もせず=夜も家で仕事できる=翌朝にも支障無し、で、なんとか乗り切れそうですが。で、今日は、昼間、家の近くで某レコード会社の人とコンピの選曲等に関する打ち合わせをした他は、ブライアン・シンプソンの『It's All Good』(8月26日ビデオアーツから発売)のライナー書き。デイヴ・コズ・バンドのキーボーディストとして10年近くプレイしているブライアン。リズム・ロジックやジェナイのアルバムでもお馴染みですが、Radio & Records誌のスムース・ジャズ・チャートで5週(6週? 1月第1週のデータが無いんです、年始なので)に渡ってNo.1を獲得した<It's All Good>をフィーチャーした2ndが日本でもリリースされることになりました。丁度、8月末にはデイヴ・コズの2度目の来日公演も控えているので絶好のタイミングなわけですが、そのライナー用に、まずは、4月のインタヴューMD興しを完了させ、それからライナーに取り掛かり。楽しく書けましたが、アッという間に字数に達し、もっともっと書きたいことがたくさんある、と残念がる私です。

「今日のお休みBGM」Wishful Thinking『Train Of Thought : The Best Of Wishful Thinking 1985-1990』(1995:Soul Coast)
●ティム・ウエストン(g)を中心としたLAのグループ、ウィッシュフル・シンキングのベスト盤。時代的に見ても、スムース・ジャズではなく、LAフュージョン、と形容するのが一番しっくりとくる内容で、曲によってはコード感やテーマにちょっぴりスリル感があったり、といったサウンドです。ドラマーは12曲中9曲がデヴィッド・ガリバルディ(TOP)で残り3曲がヴィニー・カリウタなのですが、このヴィニーのハイハットの使い方&グルーヴは流石ですね。直ぐに彼と解ります。結局、これだ!という曲が無いままラストまで行ってしまった気がします、ベストなのに....。確かに、サウンド、演奏は好いですが、スムース・ジャズのメロディアスな楽曲に慣れ親しんでいると、こういうフュージョンが逆に物足りなくなりますね、一番肝心な“曲”が今一つだな、と。

<6月27日(火)>
「今日の出来事」
●午前中から「Adult Oriented Radio」の検聴、Qシート書き。その後、山野楽器 Jam Spotの原稿を書き…。そして夕食後に夕刊を見ると....名プロデューサーのアリフ・マーディンさんが25日、NYで亡くなられた、という記事が目に。すい臓癌。74歳。なんともやるせない気分になってしまいました。1991年10月、キャピトル東京で行ったアリフさんへのインタヴュー。本格的にライターを始めてまだ3年やそこらというキャリアだったから、と言えば確かにそうかもしれませんが、あそこまで緊張した取材は後にも先にもなかったです。通訳の女性も言っていましたから、「中田さんがあんなに緊張しているの、初めて見た」と。もちろん、恐そうな方だったから緊張したのではなく、自分の中であまりに大きく、尊敬を越えた雲の上のような人だったから、です。ジェイ・グレイドンさんに初めて会った時は大ファンならではの喜び、嬉しさのほうが緊張を越えて前面に出ていたのだと思います。なので、緊張して質問も浮かばず、みたいなことは全くなかったです。デヴィッド・フォスターさんに会った時も私は完璧に仕事モードだったので(1994年、J-WAVEの9時間特番用取材)、緊張している場合ではありませんでした。クインシー・ジョーンズさんとも1〜2度取材or会話していますが、そんなに緊張はしませんでした。あとは、ロック界の超大物ですと、デヴィッド・ボウイさん、スティングさんに取材をしていますが、オーラこそビシビシ感じるものの、アリフさんの時の緊張と較べるとかなり小さなものだったと思います、今振り返ってみると。そんなアリフさんはとにかく優しくてステキなオジ様でした。今までのキャリアで特に印象に残っていることは? といった質問をした時に、「私がラッキーだったと思うのは、Atlanticに籍を置いていたためにフィル・コリンズと仕事が出来た、ということです」と答えられたり、若いアーティストからいろいろと刺激をもらっている、と素直に発せられたり、あれだけ凄い方なのに腰が低く、とても野心家で、改めて尊敬しまくってしまった次第です。近年もノラ・ジョーンズ、メリサ・エリコ、ラウル・ミドン他をブレイクさせるなど、まさに生涯現役、生涯一プロデューサー。本当に残念です。心からご冥福をお祈り致します。

「今日のお休みBGM」Ultrablue『Ultrablue』(2006:215)
●本来はアリフ・マーディンさん関連の作品で追悼するのもありなのでしょうが、多少考えた末にいつも通りのスムース・ジャズで落ち着きました。これはつい最近入手したばかりの新作で、何かと話題の215レーベル(私の知人が今、聴きまくっている、というAlan Hewittもこのレーベル。他に、ソウル・バレーも、ボブ・バルドウィンも、ジーン・ダンラップも、ジェラルド・マッコウリーもここ。あと、グレッグ・アダムスも1枚在ったような)からのマスト・チェックな1枚。ここの1曲目、<Shiver>が、スムース・ジャズ・ステーションでかかっているようなので、ちょっと前から聴いてみたいな〜と思っていた作品です。このウルトラブルーはキーボーディスト:John Smaltaのプロジェクトで基本的に、作曲&プロデュースは彼自身。ただし、4曲で売れっ子デヴィッド・マンがコ・プロデュースし、ゲストもネスター・トーレス、ランディ・ブレッカー、ガブリエラ・サンダースといった美味しどころが参加しています。そして、とにかく、曲が好い、というのが強味。ど真ん中ですが、実に知的で洗練されていて私は大好きです。

<6月26日(月)>
「今日の出来事」
●午前中は「Adult Oriented Radio」の選曲、進行表作り、そして午後から収録。夕方までに帰宅し、夜は昨日届いたCDの整理。ちょっとずつ聴いては「なるほど」「ふ〜ん」の繰り返し。やはり、$5で買った無名アーティストはハズレが多かったです。トラックも演奏もチープだったり。

「今日のお休みBGM」Tim Cunningham『Manchester Rd.』(2006:TAWC)
●1996年にはAtlanticからソロを発表。そこには、ボビー・ライル、ブライアン・カルバートソン、ウィル・ダウニングも参加、ということで、ホンの少しだけ注目したサックス奏者、ティム・カニンガム。メジャーとはそのアルバムで終わったようですが、その後もインディから何枚か出しているようで、今回はとりあえず3枚ゲットしました。その中の最新作が今夜のBGM。流石、経験がモノを言う、ではないですが、1曲目から「これ、これ!」という旋律&クォリティが展開されます。ウィル・ダウニングのカヴァーも1曲あったり、買って好かったかな、と。他の2枚も時間を見て聴いてみましょう。ちなみに現在はセント・ルイスを本拠地にしています。

<6月25日(日)>
「今日の出来事」
●目覚めは悪くないです。足が激痛化することも予想できましたが、可もなく不可もなく、です。焼き肉の後なのに。で、今日もテキパキ仕事−−ジャッキー・ネイラーへの質問をまとめて、マーク・アントワンのライナーを完成させて、ラーメン日記を書いて、ブライアン・シンプソンのインタヴューMDを興して−−。そんな日曜だったわけですが、日中、遂に届いてしまいました、海外からのCD通販が。全74枚。5枚を除く全てがスムース・ジャズ、という私はやはりお馬鹿さんです。$5セールというので10枚くらい聴いたことない人を買ってみたり、いったい何時になったらなったら全てのCDをちゃんと聴けるのか、全く見えない状態。ま、お休みBGMには全く困らない感じですがね。

「今日のお休みBGM」Jimmy Reid『For The Family』(2002:JKR)
●早速、開けてみまして、まずはブライアン・カルバートソンが1曲プロデュースをしているこの人のCDから行きました。既に、5曲入りだったかの予告ミニ・アルバムはゲットしていたので、待望のフル・アルバム入手、だったわけですが、ま、そこそこかな、という出来です。ちなみに前述のミニ・アルバムにはクリスマス・ソングが2曲入っていましたが、ここには当然入っていないので、ミニ・アルバムも十分持っている価値有りそうです。それと、この方は以前Discoveryからアルバムを出していて、そこでは、アレンジ:ロビー・ブキャナン、という典型的な美旋律バラードもやっていて、これはラジオでかけたことありますです。スムース・ジャズとAORは結構隣り合わせなので、皆様も是非ともご支援のほどを....。

<6月24日(土)>
「今日の出来事」
●午前中はスムース・ジャズのデータ関係整理。ちょっとした理由で2002年の年間チャートをおさらいしています。100曲中、97曲は家にあり、持っていなかった残りの3曲を速攻でオーダーしました、インターネットで。ホント、凝り出すととことん行ってしまう私。時として自分のことを“尊敬できるお馬鹿さん”と感じてしまう今日この頃です。なにしろ、一両日中に海外から物凄い数のCDが届くはずですから。
●そしてこの日記書きを。かなり溜まってしまったので頑張りました。夕方から久々の飲み会。焼き肉なんか食べて大丈夫なのでしょうか....。
●ダン・シーゲルさんからメールの答えが届きました。早いです。真面目な方なのですね、音楽同様、を痛感した私です。

「今日のお休みBGM」なし
●久々に無音状態で寝てしまいました。

<6月23日(金)>
「今日の出来事」
●朝から昨日のライナー書きの続き。午前中にDisc-1を終えワーナーのプロデューサーにメール。「今回はこんな切り口で書いてみましたけど、良いですか?」と。すると間もなくして電話が「最高です! 面白いです!」。ありがとうございます。で、disc-2も夕方までに完成させメール。その間にも鐘ちゃんところに行ってCDもらってきて発送したり、いろいろと雑務もテキパキ済ませ、足の痛いのも忘れる1日です(嘘です、一向に好くならず、1日最低1回はお薬呑んでいますです)。
●夜は、他の仕事も山ほど抱えているのですが、久々のナイターをちょいと観て、あとは、野球と格闘技以外ほとんどTVを観ない私が密かに面白いと感心している、爆笑問題:太田光氏が総理大臣になって数々のマニフェストを提案していく番組を半分以上観てしまいました。2時間スペシャルだったので途中で飽きましたが(ゴメンナサイ)、でも、1時間以上は食い入るように観てました。まあ、無茶苦茶と言えばかなり無茶苦茶なマニフェストですが、逆に言えばだからこそ、面白いのでしょうし、録画こそしませんが、時間が合うようでしたら、今後も観てみたいと思いました、改めて。

「今日のお休みBGM」Bobby Lyle『Hands On』(2006:Heads Up)
●キーボーディスト、ボビー・ライルの最新作ですが、これが無茶苦茶好いです。かなり良い。典型的なスムース・ジャズですが、曲が抜群ですし、ピアノのタッチが素晴らしいセンスで、これまた惚れ惚れしちゃいます、今さらながら。ドゥービーの<Minute By Minute>とエモーションズの<Best Of My Love>をインストで、しかも、当たり障り無くカヴァーしていますが、普通ですと、オリジナル曲が今一つだからカヴァーに頼らざるを得ない、といった人たちが多いであろう中、このアルバムにおけるカヴァー・チューンはあくまでも箸休め系。全く持って、それらに頼ることなど考えられないほど他の曲がしっかりとしています。このところ、マリオン・メドウズ、ピーセズ・オブ・ア・ドリーム、エヴァレット・ハープと、中堅どころの新作が完璧にハズレ無し状態ですが、このボビー・ライルのアルバムも無茶苦茶お薦め。クールでリズミックなスムース・チューンももちろん良いですが、通して聴いていたら、6曲目の<Poinciana>のメロディにも心を惹かれました。1940年代のスタンダードですが、まさか、<川の流れのように>、ってここから拝借したのかしら....などと思いながら聴いてました(笑)。

<6月22日(木)>
「今日の出来事」
●午前中は、ダン・シーゲルの新作を改めて聴き、彼への質問を完成させてメール。さ、直ぐに返事が来るでしょうか? じっと待つことにしましょう。
●そして、午後からようやくワーナーのコンピ盤『R-35』の原稿書きをスタート。これは、昨今のR−25(25歳未満お断りの大人向け情報フリーペイパー)に対抗すべく、35歳以上の遊びを知ってる、あるいは、よく遊んでいた大人達に向けた2枚組で1枚目がSuper Pop Disc、そして2枚目がSuper Rock Discという内容になっています。各18曲入りくらいの予定で、基本的にはヒット曲ばかり。その曲解説を依頼されたのですが、文字数こそ1曲300字でも、しっかし、36曲あれば10,000字を越しますから結構な仕事量です。しかも、一気に書き上げるではなく、1つ1つデータの確認をしながら、あるいは、久々に音を引っ張り出して聴いたり、という作業もやりつつ、なので。で、誰もが知っているヒット曲をあまりに当たり前に書いても、読んで戴ける人には面白くないのでは、と、頭を悩ませました。何年の曲でチャートは何処まで上がりました、は、最低フォローしておくとしても、そこにR−35的な要素を加えなくてはならない....で、例えばAという楽曲があったとして、「若い世代には、誰々が出ていたトレンディ系?ドラマの主題歌としてお馴染みでしょうが、我々R−35的には15年くらい前に何々のCMソングとしてリヴァイヴァルしたのが印象的ですね…」と言うのをなるべく入れるようにしました。リリースは8月2日だったような気が....間に合うのか、ちょいと不安です。

「今日のお休みBGM」Yulara『Cosmic Tree』(1998:Higher Octave)
●スムース・ジャズにのめり込んでいると、やはりニュー・エイジ・ミュージックやヨーロッパのアンビエント系も絶対に無視できない…どうしよう…という壁にぶつかるものです。ニュー・エイジと言っても、ギターのクレイグ・チャッキーソやキーボードのジョナサン・ケイン、あるいは、ウィリアム・オーラの3rdフォースといった辺りだと全然余裕ですが、彼らと同じHigher Octave Music系でも知らないものが結構あり、しかも、それらがアメリカのスムース・ジャズ系で結構掛かっている、掛かっていた、と解るともう気になってしょうがない昨今です。で、この男女2人のユニットもそんなことで最近チェックを始め、Amazon.co.jpで中古が安く出品されていたので即買いした、という1枚です。サウンド的には全然有りで、夜の眠りが非常に心地好くなりました、どっぷり深淵系一歩手前の結構洗練されている系なので。ただ、女声ヴォイス、あるいは、男声の語り系が出てくると、ちょいとワールド色が強かったりアンビエント色が強過ぎて若干苦手な感じも…。インストだけの曲のほうが正直好きです。全体的にはかなり聴けますし、他のアルバムも探してみようかな、と思いました。キリがないけど、聴くもの、買いたいものが無いよりも全然幸せです。

<6月21日(水)>
「今日の出来事」
●朝からCOOL USEN 7月分の選曲を2本。1本は、アーティスト特集でアル・ジャロウを丸々2時間分選曲。そしてもう1本は、夏真っ盛りの季節なので、ドライヴィング・ミュージックを、と思ったのですが、それだとあまりに普通なので、女性との1日デートを想定した時の流れと共にBGMも変わっていく、選曲をしました。昼頃からドライヴして元気な西海岸系サウンドをガツンと。そして10曲目くらいから日が落ち始め、木陰&サンセット・ムードにトーン・ダウンして、その後、20曲目くらいから夜系のサウンドに転身。ダンス系も少し入れて、ラストはセクシー・メロウ系バラードのオン・パレード。で、ラストは、<This Night Won't Last Forever>。ま、一夜限りかな、これは、というオチ。25年位前の気分で選曲してみました、って、私はA誌Y崎さんか〜!(笑)。
●そして、昨日、アドリブ山崎さん(!)から電話があり、1週間くらいで2本、メール・インタヴューをやってちょ、と言われました。なので、速攻で、音を聴いて、質問状の準備をする私です。まずは、西海岸のコンテンポラリー・ジャズ・ピアニスト、ダン・シーゲル。7月にM&Iから『Departure』というアルバムが出るので、それに関する取材です。今回は、スムース・ジャズと言うより全編アコースティックなコンテンポラリー・ジャズになっているのでその辺りの心境の変化、しかも、タイトルが『旅立ち』なので、その辺りを突っ込んでみようかな、と。そしてもう1人はジャッキー・ネイラーという女性シンガー。アメリカではもう既に3〜4枚アルバムを出しているようですが、ジャジーなシンガー・ソングライター系です。ノラ・ジョーンズ以降の、というか。洗練系と言うよりは、感覚派で、どちらかと言うと得意ではない系ですが、頑張って質問考えます。原稿の締切が月末、というスケジュールから逆算すると、もう早めに質問メールしないと間に合いませんね。先方さんの都合もあるでしょうし....。
●その他、ちょいと先ながら、「Afterglow」の選曲も1週分作りました。次回の締め切りが3本分なのと、それから、6月7日に出たイリアーヌの新作『Around The City』に非常に気に入った曲(タイトル曲。サビのコード進行とメロディはかなりスティーリー・ダンしていて、聴くほどに痺れます、マジで)があったので、それを上手く組み込むべくついつい前後の曲を探してしまった、という次第です。性ですね、選曲家の。

「今日のお休みBGM」Brian Simpson『It's All Good』(2005:Rendezvous)
●8月にようやく日本盤が出るブライアンの2nd。ライナーを依頼されているのでそろそろ取り掛からなくては、というのもありまして、今夜のお供に。大ヒットしたアップ・テンポのポップ・ジャズ、<It's All Good>(1曲目)以外は、彼特有のメロディアスで洗練されたジャジーなインストで、ルックス通りの色男系サウンドはむしろ女性向け、という感じもしますが、夜のBGMには完璧ハマります。もうあまり時間もないし、彼への質問状もそろそろ作らないと(前にもインタヴューしているので大筋はOKですが、特に、本作用の細かなことを聞いておきたいので)。