<2月10日(金)>
「今日の出来事」
●午前中のうちにジョナサン・バトラー『ジョナサン』のライナーを書き終え、続いて、ブルーノート東京のフライヤー用にデイヴ・コズの原稿書き。そうです、デイヴ・コズがブルーノートに出るのです! これは嬉しい〜〜!!の一語。私は、2000年にマイケル・マクドナルドさんのライヴのバックでコズさんのパフォーマンスを観ていますが、かなり煽る系でした。まさにライヴ向き。しかも、今回のライヴは彼が主宰するスムース・ジャズのレーベル「ランデヴー」の主要アーティスト2人も同行する、超美味しい内容です。その2人とはカーク・ウェイラムとブライアン・シンプソン。カークはもうお馴染みのサックスマンで、ブライアンは最新作『It's All Good』のタイトル・トラックが、今、ラジオ&レコーズ誌のスムース・ジャズ・チャートでずっとNo.1を続けているという旬な人。これまでもいろいろな人のバックで来日していたり、はたまた、マイケル・ホワイトとのグループ:リズム・ロジックでアルバムを何枚か発表したり、実に精力的な活動を続ける華奢な色男(笑)です。
デイヴ・コズ&ランデヴー・オール・スターズ feat.カーク・ウェイラム&ブライアン・シンプソンの公演日程は、3月30日(木)から4月4日(火)の6日間。皆さん、ぜひ、足を運んで下さい! スムース・ジャズの底力が身体で感じとれますので。
●その後、スーザン・オズボーン(vo)&木原健太郎(p)の取材をアドリブ誌用に行うため、改めてCDを聴き直し質問をいろいろと考え、ポニー・キャニオン社で取材。非常に楽しかったです、お茶目なスーザンさん、そして、誠実な木原さん、そのバランスも絶妙で。そして、2人のライヴをフィーチャーしたコンヴェンションが7時から恵比寿であるので、その間の時間を見繕って、某レコード会社さんに足を運び、ジェイさんのアルバム全曲のMDを届け(CD−Rダビングが出来なくなってしまいました、ステレオの調子が悪く....涙)、現状どうですか? 長〜〜〜〜い英文ライナーも届いてますよ。日本のみのボーナス・トラックもありますよetc.を再度プッシュ。なんとか決まって欲しいのですが....(レーベルはどこでも)。で、話し戻って、コンヴェンション・ライヴ、非常に好かったです。6〜7曲のパフォーマンスでしたが、説得力は十分。スーザンさんの声に感動し、涙を浮かべていた人もいました。木原さんのピアノは、レス音数で、これまた洗練されて好かったですし。また明日もこのお二方とお仕事です。また違った質問を考えないと(笑)。コンヴェンションの後は音楽誌AのYさんとカフェでビールを2〜3杯。人生を語り合いました(爆笑)。

「今日のお休みBGM」
Jay Graydon『Past To Present - 70s』(2006:Sonic Thrust)

●今日はCD−Rを聴きました。ジェイさん自身が歌っている3曲目のバラード、<You Can Count On Me>辺りで寝付いた気がします。

<2月9日(木)>
「今日の出来事」
●今日はまずCOOL USEN、2月後半分の選曲。バート・バカラックの最新作が今月日本でもリリースされる、ということで、バカラック特集にしました。彼の作品をレコーディングしたアーティストを、AOR系中心で2時間分ピック・アップ。キャロル・ベイヤー・セイガーも、クリストファー・クロスも、マイケル・マクドナルド&パティ・ラベルも、もちろん登場します。あと、ボビ・コーによるカヴァーとか。カーペンターズは入れましたが、B.J.トーマスは質感的にちょっと違うかな、と外したり、単なるヒット曲集ではなく、あくまでも、COOL USEN風、というのがポイントですね。アンネ・リー・リーデやエスピリトゥなんかも入れてしまったのは、某FM局時代の名残でしょうか....(笑)。その後は、ジョナサン・バトラーの最新作『ジョナサン』のライナー書き。8割くらい終わったところで出掛けなくてはならなくなりなくなく完成を断念。ま、でも、明日の午前中には間違いなくできることでしょう。
●ジェイさんのウエブ・マスターさんからアルバム用のライナーノーツがメールで到着。ス、ス、スゴイ! もの凄い量です、ジェイさんのライナー。各曲についてのコメントも長いし、そもそもの出だしも長いし、これは流石に普通のブックレットでは入らないでしょう。入れないよ〜、は、ジェイさん賢明。ただし、ジェイさんのウエブに載るそうです、これ。ま、どちらにしましても、リリースされてからだと思いますが。それと、やはり、日本盤リリースの暁には1曲ボーナス・トラックが入るそうです。収録曲のインスト・ヴァージョンだったりはしますが。

「今日のお休みBGM」
ジョナサン・バトラー『デリヴァランス』(1990:Alfa)

●南アのスティーヴィー・ワンダーとも表された80年代後半からのJive時代。一昨日聴いた1stに続いて、6曲入りのミニ・アルバムながら、90年にもこんなギター・インスト作品を出しているんです。しかもバックには、マイケル・ブレッカーやオマー・ハキム、ボビー・ライル他の一流どころが参加。これも吸収してライナー書きに反映させなければ!と意気込んだものの、ほとんど1曲目で寝ていました。もちろん、退屈な作品だから、ではなく、ちょっとお酒が入っていたからです、改めて言うまでもないと思いますが。

<2月8日(水)>
「今日の出来事」
●今日は、リチャード・エリオットの『メトロ・ブルー』のライナー書き。文字量も(今回は全て)2500〜3000字で、という、少量のオファーだったので結果的にはアッという間に書けてしまいましたが、リチャードさんがタワー・オブ・パワーに入る前に参加していたグループ、Kittyhawkのことも数行書いておこう、と、LPを捜したらこれが全然見つからない。しかも、あ、では、ひょっとして、あの段ボールの中? と思い、そこに到達するために周りをいろいろと片付けて…で、ようやく発見。EMI Americaから1980年と81年に出したLPが出てきました。せっかくなので、ちょいと聴いてみると、これが、また結構楽しめたりして。中心人物がスティック奏者(あの、トニー・レヴィンでお馴染みのヤツですね)、というのがとにかくユニーク。リチャードさんのサックスは今と同じく、元気に歌い上げていました。
●ジェイさんから『PAST TO PRESENT, THE 70's』の全曲入りマスターが到着。インスト・トラックを2曲含む、全20トラック収録していました。早速、それをダビングして、さ、レコード会社さん廻りをしないと。なんとしても出て欲しいですからね、日本盤。

「今日のお休みBGM」
『』(:)



<2月7日(火)>
「今日の出来事」
●ありゃありゃ、またまた朝起きたら雪が積もってました。ま、大した量ではないし、直ぐに溶ける感じでしたが、天気予報通りで吃驚。夜中に振って、都心でも積もりますよ、という。でも、昼間は15度くらいまで上がります、の予報は見事に外れ、最高8度だとか。温かな昼間ではなくなったので非常にショックで、仕事もあまりはかどらず。結局、2本は書くぞ!と意気込んだスムース・ジャズのライナー、1本しか仕上げられませんでした。と言うのも、結局、海外からEメール・インタヴューの答えが届かず、無駄に時間食ってしまったのが最大の原因です。間に合わないと解っていたら、もう最初から全然違うアプローチだったのに…。と言うことで、今日はリック・ブラウンの『ユアーズ・トゥルーリー』1本で終了です。さてさて、明日こそは、2本完成させたいですが、さてどうなりますやら。

「今日のお休みBGM」
Jonathan Butler『Introducing Jonathan Butler』(1986:Arista)

●ジョナサン・バトラーのメジャーにおける1stアルバム。この次ので“南アのスティーヴィー・ワンダー!”みたいな形容詞を授かるのですが、ここでは、ヴォーカルではなくギターで勝負しているんです。で、このギターがすでに完成品。4ビートまで1〜2曲あったり、むしろ、最近よりもジャジーです。これを聴いておくと、『ジョナサン』のライナーも自然体で書けそう。と言うことで、今回は最後までバッチリ聴きました。

<2月6日(月)>
「今日の出来事」
●早起きして昨夜のデヴィッド・ペイチ特集の続きを書き上げ、そして、「Adult Oriented Radio」の最終選曲と進行表作り、さらに、週末の間に溜まった通販物も一気に片付け午前中からお出掛け。12時から5時まで番組2本、計3時間の番組収録。まず最初が、STARdigioの「Smooth Jazz Seduction〜初春号」(2月9日(木)22時〜23時:SKYPerfecTV 400ch、再放送=2月12日(日)10時〜11時)、そして「Adult Oriented Radio」の2月11日(土)分。途中、昼食休憩もありましたが、やはりちょいと疲れました。そして、今日は真っ直ぐ家に帰り夕食。その後、今日収録した「Adult Oriented Radio」のダビング、検聴、Qシート書き。さらにこの日記をささっと書いて、お休みなさい!

「今日のお休みBGM」
George Duke『Duke』(2005:BPM)

●昨年愛聴した1枚です。先月、スムース・ジャズ・コネクションで会合を開いた時も、このアルバムは昨年の作品中でもかなり上位に入る、という言葉が数人から出ていましたしね。私のイチ押しは7曲目の<Sausalito>ですが、残念ながらそこまではもたず。でも、もう1つのお気に入りである2曲目の<I Wanna Know>はしっかりと聴けました。

<2月5日(日)>
「今日の出来事」
●まず午前中からカーク・ウェイラムのライナーに取り掛かり、午後の早い時間に終了。続いて、ビデオアーツ社から依頼されたランデヴー&アルチザンの媒体資料用の原稿書き。それぞれのレーベルとアーティストの紹介文+スムーズ・ジャズの聴き方、そして、なぜ今、スムース・ジャズなのか、という文を加えて、はい、出来上がり。楽しいです。スムース・ジャズのことを書いたり、曲を選ぶのは。
●夕食後はキーボード・マガジンのデヴィッド・ペイチ特集の原稿書き(を途中まで)。なんか、今日は音楽ライターみたいな私です(笑)。

「今日のお休みBGM」
Praful『Day Deep』(2001:Therapist/N-Coded/Rendezvous)

●オランダのサックス奏者。スムース・ジャズとアヴァンギャルドを足したような、個性的なサウンドです。ここに入っていた<Sigh>という曲はラジオ&レコーズ誌のスムース・ジャズ・チャートで最高2位まで上がるセンセーショナルなヒットを記録しています。その曲はアルバムの8曲目なので、それまで持たないといけないと思い、6曲目からスタートしたのですが、それでも、8曲目になる前に寝てしまいました。なので、明朝、再度8曲目から再生。これ、これ、この、摩訶不思議な指向性が彼らしいのです。2005年作品の『Pyramid In Your Backyard』も、好きな曲は2曲くらいあります。そう、好いんです、彼の作品は全曲が気に入らなくても2〜3曲アンテナに引っかかれば。

<2月4日(土)>
「今日の出来事」
●今日も朝からせっせこせっせこ。まずは、6日(月)に収録する「Adult Oriented Radio」(2時間)の選曲の9割型と、同じく6日に収録するSTARdigioの「Smooth Jazz Seduction」(1時間)の選曲をやりました。
●そして、カーク・ウェイラム『ベイビーフェイス・ソングブック』のライナーにも取り掛かりました。2〜3日前にリック・ブロウンのライナーに取り掛かり、いったん休憩、そして、別のライナーを少々、といった、一種のつまみ食い状態は、私的には結構珍しいことです。ま、並行してやるのが効率が好いか悪いかは微妙なところですが、でも、楽しくできます、煮詰まらずに。さ、明日が勝負だ!

「今日のお休みBGM」
Rick Braun『Kisses In A Rain』(2001:Warner)

●結構、最後のほうまで聴いてました。お休みのBGM、と言うよりは、ライナー用の参考音源として。でも、リック・ブロウンはホント、好きです。スムース・ジャズ界のトランペッターでは、マジでピカ一。作曲能力が素晴らしいから、“曲”として楽しめます、あの、独特のペット・サウンドだけでなく。

<2月3日(金)>
「今日の出来事」
●朝、メールを開くと、今度はリチャード・エリオット&リック・ブロウンのマネージャーさんから、メール・インタヴューOKだよ、というメールが届き、2人への質問を速攻で考えました。この2人それぞれの最新作はこのところよく聴いているので、質問もすらすらと浮かんだと言えばそうですが、でも、しっかりと1時間やそこらは経過してしまいます。今日もやることいっぱいあるのに....。ま、でも、それより問題は、ライナーの締め切り前にお答えが到着するか、のほうですが....。
●その後、アドリブ誌の「AOR通信」を書き上げるために、先日の「山ちゃん・中ちゃん:ドナルド・フェイゲンの新作を語る対談」ほとんど1時間のテープ興し。これで午後のほとんどが終わってしまいました。そして夕食をしてからようやく「AOR通信」用に原稿をまとめ、といった感じです。う〜〜ん、今日もあまりはかどらなかったな....。こんなんで来週の鬼の締め切り、に間に合うのでしょうか....。不安。

「今日のお休みBGM」
カーク・ウェイラム『フォー・ユー』(1998:Warner)

●ポール・ブラウンの全編プロデュースで制作したポップ・クラシックス集。1曲目からブライアン・マクナイトの<Anytime>、マックスウェルの<Ascention>、アニタ・ベイカーの<Same Ole Love>、マライアン・キャリーの<My All>と、どちらかと言うと渋目の選曲です。アニタの曲までは覚えています。

<2月2日(木)>
「今日の出来事」
●朝、メールを開くと、海外から好意的なメールが数本入っていて、いきなり今日の予定変更。本当は朝からアドリブ誌「AOR通信」の原稿を書くはずだったのに....。好意的なメール、とは、とある方にメールでインタヴューをしたい、とその方のマネージャーさんに伝えたところ、その方から「何の問題もないよ。僕にメールしてくれれば、直ぐにそれを本人に転送するから」といった内容です。で、面白いのはそのマネージャーさんの名前がKevin Raleighだった、という部分。ケヴィンさんはデヴィッド・ディッグスさんからの紹介だったのですが、Revin Raleighという名前が、音楽業界のそうあちこちに居るとも思えず、P.S.として「ひょっとして貴方は、1989年に『Delusions Of Grandeur』というアルバムを出しているKevin Raleighさんと同一人物ですか?」と書き添えたところ、本当にそうでした。そのアルバムにはスティーヴ・キプナー&アンディ・ゴールドマークによる<Moonlight On Water>という佳曲が入っていて(翌1990年にはローラ・ブラニガンもレコーディング)、なんか印象に残っていたんです。ということで、その“ある方”こと、ジョナサン・バトラーさんへの質問をいろいろと考え、速攻でメール。来週が締め切りのライナーノーツに、さて、間に合いますでしょうか、質問の答え....
●その後、渋谷で某ジャズ・プロデューサーと久々にランチ。かつての上司で、現在もジャズ界の第一人者として活躍中。プロデュースした作品がグラミー賞のベスト・ジャズ・アルバムを受賞した(ノミネートではなく受賞です)、凄い方ですが、相変わらず、人当たりの好いナイス・ミドルで、59歳になった今も実にクールでした。ま、仕事と言うよりは、ちょっとした届け物ついでにランチでも、という感じの再会でした。楽しかったです。
●その後、帰宅してからビデオアーツのプロデューサーと電話でRendezvous / ARTizenの打ち出しでどうのこうのと2回くらい電話でやりとり(中田気合い入ってますから!)、そして各方面にそれに関するメールを送っていると、今度は、今朝、メールでお願いした原稿依頼に対する超スピーディーのレスが。下さったのは、松居和さんで、現在LAに居るのですが、メールを見ていただいた後、直ぐに書いて下さった模様で、中田、感動&恐縮しまくりです。お願いしたのは、“スムース・ジャズの魅力、楽しみ方、その現状”的なもので、もの凄く説得力のある文章で恐れ入りました。残念ながら、Rendezvous / ARTizenレーベルのリリース時に配る媒体資料にしか掲載できないのですが、これはホント、1人でも多くの方に見て戴きたいです。2006年はとにかくスムース・ジャズ、最後の勝負年、と思っていますから。他社物でも何でも、仕事と思わず、ただ単に情熱でプロモーションしていきます! 応援して下さいね。そのうち、Smooth Jazz Connection(詳しくは1月11日の日記をご覧下さい)でのHPもしっかりと立ち上げ、とにかくアクティヴに動いていきますので。

「今日のお休みBGM」
リチャード・エリオット『リコシェ』(2003:ユニバーサル)

●1つ前のアルバムですね。格好良い2曲目のタイトル曲までは楽しく聴いていました。

<2月1日(水)>
「今日の出来事」
●2月に入ってしまいました。なんか、激忙の1週間になることが見えてきて、いや、現実のものになってきて、ちょいとビビっている私です。ライナー4本、雑誌のミニ特集2本、レコード会社のパンフ用原稿1本、3ヶ月に一度の1時間番組収録、etc.と。ま、でも、ビビッてもしょうがないので楽しくやることにしました(あ、そう言えば、某インディ・レーベルからも女性シンガーのライナーを依頼されましたが、私単独ではなく、もう2人との複数ライナーだと言うのでお断りしました。そういうことでしたら私は遠慮します、と)。で、今日は、どれに取り掛かったか、と言いますと、現実から逃避しようと(笑)、日記の更新を一生懸命にやりました。1月分をどかっと。荒削りではございますが、とりあえず形になるかな、程度まで到達したので。
●で、夜、ようやくライナー書きにチャレンジ。まずは、3月にビデオアーツから出るスムース・ジャズもの、リック・ブロウン(ブラウン)の最新作をば。

「今日のお休みBGM」Rick Braun『Yours Truly』(2005:ARTizen)
●ビデオアーツ社から国内盤が出るので、そのライナー用に時間が許す限り聴いています。今日は、3曲目の<Love's Theme>(もちろん、バリー・ホワイトのラヴ・アンリミテッド・オーケストラのカヴァーです)までは覚えていました。好い意味で、いつものシャープが少し薄れた、なんともお休みのBGMに最適の1枚です、カーク・ウェイラム同様。